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伸也に笑いながら言われる。 隣ではルークが伸也の急に変わった言葉づかいになのか、 そのセリフになのか分からないが目をぱちくりさせている。 「マリアみたいな馬鹿女がボスなんて冗談じゃねーよ」 俺の返答にまた伸也が爆笑する。 …しかもこいつ笑い上戸? 「ま、 恋愛はあれだけどさ、 仕事してる彼女みたらきっとそんなこと二度と言えなくなるよ。 彼女がどれほどの組織を統率しているか見せてあげられないのが本当、 残念だよ」 伸也の話は続く。 「ルークの経歴は聞いた?彼は全米屈指の高い能力を持った人間だけど、 そんな彼も彼女には敵わない。 で、 ルークほどのgiftedでもない俺が彼女のパートナーでふさわしくあり続けるためにどれほど努力してるかあんたに分かる?まぁ俺のそんな気持ちを知ってか知らずかこっちが血のにじむような努力をしてやっとマスターすることを彼女は一瞬で身につけちゃうんだけどね。 だからさぁ、 簡単に彼女惚れさすくらいのいい男になれとか言わないでくれる?」 そっか、 こっちが本性か。 豹変した伸也を見ておかしくなる。 ふっ、 いいじゃん。 ずっと話しやすい。
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