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「あんたマゾ?そんなマリアがなんとも思ってない部分で自分追い込んでどうすんの?多分あんた勘違いしてるよ。 マリアにとって大事なのは自分にタイ張るほど優秀かどうかより、 その差をなんとも思わないことなんじゃないの」 マリアは間違いなく相手が優秀かどうかなんて気にしちゃいない。 もしそんなこと気にしてたら俺たちなんて口も聞いてもらえなくなっちまう。 「そんなことあんたに言われなくたって分かってるよ。 こっちはもう何年も彼女といるんだから。 でも他に方法はないんだよ。 彼女の惚れたあの男は彼女が求めるべきじゃない安心感みたいなものを与えられる。 だからこそ余計に彼女が惹かれるんだけどね。 食うものと食われるもの。 狼と羊みたいで滑稽だけどね。
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