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俺は同時に"俺みたいな男を選ぶときはあいつを超えるくらいの一流のやつを選ぶよ"
そう言ったんだったな。
言い返せなくなった俺に伸也はやっと分かったかって顔をする。
「そうだな。
お前の言うとおりだな。
悪かったよ。
言い過ぎた」
「素直だな」ちょっと拍子抜けした顔。
「しかしなんだよ。
すっかり別人みたいに豹変しやがって」
「まぁ今は仕事じゃないしな。
それを言うなら千紘、
あんたも会った時から俺にはほんと失礼な奴だけど仕事の時はちゃんとしてるんだよな。
お前この間チャリティイベントの関係で出席したパーティーで双葉さんに会っただろ。
あの影の総理大臣ともよばれている政界の実力者。
あの人がな、
諸手あげてお前のこと褒めてたぞ。
「今時の若者にしては珍しく礼儀が正しい、
敬語をきちんと使える感じの良い立派な若者だ」って。
俺にもそう言う態度を見せてもらいたいもんだね」
げっ、
なんでそんなことがこいつの耳に入るんだ?
俺の顔つきが変わるのをニヤッと見やる。
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