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なんだろうと思いながらもリビングに足を踏み入れると、 そこには伸也と綺麗な顔した金髪の外人――例のルークだろう――と、 「げっ。 千紘?沙紀?」俺の呼びかけに入口に背を向けて座っていた二人が振り返る。 「あ、 本当にマリア戻ってきたんだ。 伸也お前の言うとおりだったな。 おまけつきだけど」と千紘。 おまけって何だよと反応する前に、 聞き覚えのある声につられて壁の巨大な液晶を見やると…勘弁してくれ。 そこには俺が主演したべったべたのラブストーリー映画が流れていた。 「お~本物だ」 ルークが俺を見て流暢な日本語で叫ぶ。
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