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そしてリモコンはまた千紘にパスされ…。 畜生この酔っぱらいども。 三人にからかわれてる間にテレビに映る場面は際どい濡れ場に突入…のギリギリ前に… パチッ。 突然消えた。 液晶画面の横のスイッチを冷静にマリアが消したのだ。 「あ~いいとこだったのに~」沙紀がつぶやく。 「マリア~お前他の女との絡み見たくなかったんだろ」と千紘。 「違います!もう、 伸也まで一緒になって何子供みたいなことやってんのよ。 人が嫌がることしないの」 お前は先生か! そんな千紘の突込みをマリアは完全無視して伸也に向き直る。 「伸也、 遼のことで話があるんだけど今がいい?あとがいい?」 「…今で。 貴方は一体何やってるんですか」 俺をマリアが連れてきたことである程度予期してるんだろうか。 さっきまで千紘たちと一緒になって俺のことからかってたくせに急に憮然とした顔つきになってソファーに沈み込む。
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