2.

11/68
前へ
/607ページ
次へ
「遼はみんなの憧れの存在だからね。 その遼の思い人に会えてどう接していいか分からなくなってるよ」 沙紀が笑う。 「沙紀、 元気だった?」 「うん。 千紘の会社手伝って忙しくしてる。 遼も映画にバラエティに引っ張りだこで歌だけじゃなくて色んなことに挑戦して頑張ってるよ。 あ、 作曲も始めたんだよ。 すごくいい曲作るよ」 聞いてないのに遼の様子をさりげなく教えてくれる。 変わらぬその心遣いが嬉しかった。 「そっか。 よかった」 そうだよね。 二年以上経ってるんだし、 遼には幸せな人生歩んでてほしい。 「櫂は他の歌手へ楽曲提供したりしてるぞ。 こいつらのデビュー曲も櫂だ。
/607ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1034人が本棚に入れています
本棚に追加