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「え?違う違う。 私は業界の人でもないし二人は仕事の同僚だよ」 「仕事の同僚っていうよりお前の見張りって感じだな。 伸也は相変わらず澄ました野郎だし、 新しい男連れてると思ったらまたイケメンかよ。 お前、 顔で選んでんの?」 千紘は相変わらずひどいことを言うがひどすぎて思わず笑ってしまう。 「見張りじゃなくてせめてボディーガードとか言ってよ。 何?カッコいい俺様よりイケてる男は許せない?あの新しいイケメン、 ルークはね、 MIT――全米屈指のエリート校、 マサチューセッツ工科大学ね。 そこに飛び級して入って最年少首席で卒業した天才だよ。 で、 腕っぷしも千紘の敵う相手じゃないよ。 顔で選んでるわけじゃないから」 私の返答に千紘が嫌な顔を作る。 やった~。 私の勝ち!
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