2.

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私が躊躇していると横の千紘が代わりに受け取る。 「そういやお前が持ってたな。 ThankYou. お前には俺が新しいの返してやるから」 そういって代わりに受け取る。 「ほら、 マリア、 少年の好意を無駄にすんなよ」 無理矢理私の手に押し付けるのでためらいながらも受け取った。 「ありがとう」 そういうと隼人はにっこり笑う。 この子…どことなく遼に似てる。 ちょっとドキッとする。 「今、 遼に似てると思っただろう。 こいつ声質も結構近いんだぜ。 いつか聞いてやってくれ」 相変わらず何でもお見通しの千紘が言う。 レストランには私と千紘とルークの三人が残される。 千紘はとりあえずルークのことは空気か何かだと思うことにしたらしい。
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