2.

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私の方へ向き直ると、 「髪伸びたな~。 お前拾ったときみたいだな。 で、 またばばくさいメイクして。 ホントは今いくつ?」 育ちのいいアメリカ人のルークが絶対聞けないようなことを千紘は平気で聞いてくる。 「21。 あの時の千紘と同じ歳になったよ」 あの時の遼の歳にも追いついたよ。 心の中で思う。 横で聞いていたルークが驚愕の表情を浮かべる。 ま、 そうだよね。 きっと若作りしたうんと年上だと思ってたはずだから。 でもルークは邪魔しちゃいけないと思っているのか黙っている。 「そっか。 あの時18?19? でもまぁ相変わらずいい女やってるな」 何だろう。 突然。
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