2.

32/68
前へ
/607ページ
次へ
部屋はスタンダードなダブルルームだった。 ケーキとワインを用意しながら 「ねぇ、 今付き合ってる人とかいないの?」 沙紀が期待を込めた目で見つめてくる。 もぅ~。 ため息が出る。 女子会はいいけどずっと恋バナだったらどうしよう。 「さっき千紘にも聞かれたけど、 いないよ。 そもそもそんな誰が誰を好きとかそういう世界にいないんだって」 「えー、 そんなわけないよ。 マリアが鈍いから気がつかないだけでしょ。
/607ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1034人が本棚に入れています
本棚に追加