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沙紀が私の頭をトントンと撫でてくれる。 どのくらいそうしてただろう。 「ほら、 とりあえずもう泣くのやめて。 美人が台無しだよ。 顔洗っておいで」 洗面所に連れて行かれる。 顔を洗って鏡の中の自分を見つめる。 泣いたの何年振りだろう。 そっか。 あの時、 あのホテルで遼と別れた時以来だ。 私、 遼に会ってきちんと話すべきなんだろうか。 でも…
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