2.

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とめどなく流れる涙は痛みからなのか遼と一つになれた喜びからなのか。 それでもだんだんと快感の扉が開いていく。 二年半近く間が空いていたとは思えないほど遼と肌を合わせることは自然で気持ち良くて。 もともと私たち二人は一つだったんじゃないかしらなんてバカな思いが私の頭を通過して行く。 完全に翻弄されて狂わされて… 「マリア…マリア大丈夫?」 遠くで遼の声が聞こえる。 「私…どうしたの?」 「ちょっとだけ意識失ってたみたいだねぇ。 そんなよかった?」 笑いながら遼がいう。 …何それ。 信じられない。 遼は満足そうに私の頭を撫でていたかと思うとゆっくりと話し始める。
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