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「はいはい、
相応しくないからだかなんだが知らないけど、
一緒にはいられないんだよな。
ちゃんと聞いてるよ」
あっさり言われる。
それでやっと気が付いた。
…そっか。
たまたま再会したからこんな風になってるだけで、
私なんてとうに過去の女になってて別にそれでもいいんだ。
遼にとってはたいした話じゃないんだ。
何だろう。
この気持ち。
自分が望んでいた通りになってるのに、
体を何か冷たいものが駆け抜ける。
私…バカみたい。
一人で勝手に盛り上がって、
のぼせ上がって、
挙句一人でウジウジ悩んで。
「何、
思いっきり傷ついた顔してんの」
遼が意地悪な笑みを浮かべる。
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