第一部 1.

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最初クラブでアイツを見かけた時もゲームみたいな感覚が強かったのは否めない。 お、 いい女発見。 誘ってみようかな。 玉砕したって失うものはないし。 そんな程度だった。 思いきって声をかけてみてからじっくり顔を見て、 なんだか俺の好みにドンピシャでぐっと来たのは確かだ。 年上のおねーさんなのがちょっと残念。 欲を言えば同年代か年下が俺の好み。 年上にもそこそこモテてたけど、 どうも俺のことペットみたいに扱う人が多かったから。 まぁこの身長と童顔のせいなのは分かっているけれど、 子ども扱いされるのはあんまりいい気分のもんでもなかったし。 でも彼女は年上ってのを差し引いても十分俺の心をがっしり掴んた。
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