3.

11/31
前へ
/607ページ
次へ
「お前、 あの馬鹿女のどこがいいの?」 聞いてみる。 「馬鹿女とか言っちゃう千紘、 本当にすごいよね」 ルークはもう慣れたのか笑いながら話を続ける。 「僕っていわゆるGifted…えーと日本語だとなんだろう。 神童?高知能指数?ちょっとしっくりする言葉がないんだけど まぁ小さい時から何でも人よりというか人とは比べ物にならないくらいにできてね、 ほらアメリカは飛び級制度とかあるから13歳とかで大学に入って、 でまぁ最初は楽しく勉学に励んでたんだけどね。 反抗期なんかも一緒になったのかもしれないけど、 何でも出来るって言うのは逆に言うと刺激がなくってなんか段々つまらなくなってさ。 一方で大学にいるお姉さんたちはかわいいってちやほやしてくれて。 あ、 MITって工科大学だから日本人には女性が少ないように思われてるらしいけど、 実は半数近くは女の人だったりするわけ。 で、 まぁ適当に課題はこなしながらもちょっと変な荒れ方してて。
/607ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1035人が本棚に入れています
本棚に追加