序幕

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えぇ~!! 思わず叫びそうになった。 ここで、こんないい場面で終わっちゃうの!? 光はなんなの? 仲間はどうなっちゃったのよ~。 残念ながら、誰も私に答えてはくれない。 この小説の次回発売日は一ヶ月後。 はぁ~長いわ。 でも、待つしかない。 月刊エッグスター連載中の小説にはまっている私こと、 言葉 理子(ことは りこ) は、今現在、東北新幹線の車中の人となっている。 青森といえば、本州最北端の地。 大間の鮪や津軽りんごはあまりに有名。 全国唯一の階段国道や十和田湖もまた有名かしら? 歴史好きならば、三内丸山遺跡なんてのもある。 そんな観光地に、残念ながら私はお仕事で赴く。 それも、一ヶ月丸々と、長期に渡って。 ん?仕事なら休みもあるでしょ? それは労基法に護られたリーマンたちだけ。 私はその労基法の対象外。 一年休みがなくても問題はない。 そう、それが芸能人の宿命。 華やかな見た目とは違い、体力勝負なお仕事。 『♪~♪♪御乗車ありがとうございました。まもなく、仙台、仙台です。十二番線の到着、お出口は左側です。お乗り換えは……』 まだまだ先は長そうね。 少し私の事をお話しするわ。
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