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あの森の中で感じていた気を思い出しながら俺はその影を見る。 ─こいつだ。 やっぱ憑かれてたんだ…。 黒い影。 黒い影とは言っても、昨日出会ったやつらやカガチさんに手をかけたやつらとは違う。 ……こう…、 普通に化け物って感じの奴。 いかにも取り憑きそうな…。 『……………キサマのせいで…。キサマのせいで…っ』 「!」 化け物が、光る両眼で俺を睨みながら、 あきらの口を借りて喋ってきた。 「…俺のせいで…。何だ?」 短剣を構え、ヨモギを呼んだ。 ─来たし。 刀に宿らせ、刀が長くなる。
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