五ヶ月後、夏

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弟は、向こうに居るとき、まるで此方のことを覚えていない時が多い。 ……………。 よくよく考えると、自分もそうだった事に気がついた。 蛇を飼うまで、 普段彼方で普通に過ごしている時は此方の世界のことを、すっかり忘れていたということに… 美月もそうなんだろう。 彼方の俺の部屋に入ってきて、何かしら俺の愛蛇『達』と接したときだけは思い出す そんな感じ。 そして、思い出した日しか此方とリンクしているものをそばに置いて寝てないらしい こういうもんだと、何故か美月も思い込んでいる。 俺は、毎日来るものだと、思っているのに
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