十三言、嘘つきな花束。

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ああ、この子は本当にもう、救いようがない。 残念ながら、俺はキミを代わりになんてできないのに。 「君にもいつか、そんなに大切に思える相手が現れれば分かりますよ」 「んだよ。俺は今、そんな話ししてねぇよ」 「すいませんが、今はキミと話をするより、先に彼の誤解を解きたいのですが。 指定する公園で待っててくれますか?」 雷也はむっとしながらも、頷く。 「いい加減、縁を切るか仲直りしやがれ」 そんな簡単な話ではないんです。 20歳の時から会わずもう八年。 太陽から冷たく拒絶された瞳で見られるのはずっと怖がったが、会わなくては。 また彼を傷つけているのか。 それとも、彼は俺の婚約なんてもうどうでもいいのかもしれない。 そんなに俺を臆病にさせるのは、彼に酷い嘘をついてまで恋人の位置にいた後ろめたさからだ。 それが俺に後ろ向きにさせるんだ。
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