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息を飲む。
いや、息をするのを忘れる。
頭を金槌で殴られたような衝撃を受けた。
そんな、
真っ青なブーゲだった。
向日葵や薔薇、コスモス、百合。
様々な種類の花が青色に塗られ、寂しく泣いているようなブーゲだ。
凍りつくような、触ったら氷で怪我してしまいそうな、ブーケ。
泣いていた。太陽の心は――泣いていた。
「太陽!」
店に飛び込んできた俺を見て、太陽は眼を見開いたあと、見る見るうちに怒りに満ちた色に瞳を染めた。
髪が少し伸びた、とか、
ちょっと痩せた?とか、
影がある色気が滲みでていて言葉を失う。
「キャンセルだろ! 一方的に雷也とか言う奴から連絡が来た! 失せろ! 俺の前から消えろ! 死ね、顔もみたくねぇよ!」
暴言を吐きながらも、太陽は今にも泣き出しそうな震えた声をしていた。
彼は八年経った今でも、こうして強がって危うい。
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