十三言、嘘つきな花束。

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息を飲む。 いや、息をするのを忘れる。 頭を金槌で殴られたような衝撃を受けた。 そんな、 真っ青なブーゲだった。 向日葵や薔薇、コスモス、百合。 様々な種類の花が青色に塗られ、寂しく泣いているようなブーゲだ。 凍りつくような、触ったら氷で怪我してしまいそうな、ブーケ。 泣いていた。太陽の心は――泣いていた。 「太陽!」 店に飛び込んできた俺を見て、太陽は眼を見開いたあと、見る見るうちに怒りに満ちた色に瞳を染めた。 髪が少し伸びた、とか、 ちょっと痩せた?とか、 影がある色気が滲みでていて言葉を失う。 「キャンセルだろ! 一方的に雷也とか言う奴から連絡が来た! 失せろ! 俺の前から消えろ! 死ね、顔もみたくねぇよ!」 暴言を吐きながらも、太陽は今にも泣き出しそうな震えた声をしていた。 彼は八年経った今でも、こうして強がって危うい。
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