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エンジンを掛け直すと、本当にその男は眼を丸くした。
「良いの? 良い記念になるのに」
「馬鹿とか会話が成り立たねー」
まだ何か言っていたが、さっさとバイクを走らせた。
どうせ、追いついてこれねーしな。
げーのーじんだとしても、俺はあいつなんて見たことないけど。
嫌いな番組に出ているとしたら、
ミュージシャンだったりして。
俺が一番近づきたくない人種だな。
もう二度と、会いませんように。
お互い、名前も聞きそびれたんだから、もう会うこともね―けど。
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