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「椿くんは、ご飯上手ですね」
「え、あ、いや、でも、親父よりは上手いかな?」
普段、クールだの表情が変わらないだの言われてる椿がちょっと照れてる。
親の俺から言えば、めっちゃ嬉しそうに笑っている。
寒田も変わった。
もっと表情豊かだったのに、ちょっと機械みたいだ。
仕事人間になっちまったのか、初な真面目大学生が嘘だったのか。
なんか……もやもやする。
寒田と椿が笑いあってる光景が異質に感じて、気持ち悪い。
――気持ち悪い。
消えてくんないかな、こいつ。
今さら、同じ位置まで戻れるわけねーんだからさ。
むしゃくしゃして、ホームページに来ていた依頼を全部承諾した。
クリスマス前のリースや花束、ホテルのロビーのクリスマスバージョンのデザインまで全て。
全てだ。
仕事に追われるクリスマスは毎度の事だから慣れている。
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