五言、新婚生活

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「くっそ。腰がダルい」 「すみません」 「それに此処、ヒリヒリするんだけど」 「開いて見せないで下さい」 身体中が石のように重く、鈍く骨が軋む朝。 頭の中が吹き飛んで真っ白になって、気絶するまで抱かれた。 誘ったら、ブレーキが壊れてアクセル全開でがっついてきたのは緑だ。 「やっぱ若いと、元気になるのが早い」 「一歳しか違わないじゃないですか」 「だがお前は元気で椿の離乳食まで作ってるだろ」 「すみません……」 俺だけ負担が大きいなんて理不尽だ。くそ。 おかげで昨日の事は、記憶の奥の奥まで突っ込まれた気がする。 「あのさ」 「はい。お水ですか?」 「や。俺さ、親父さんとこで働くの辞めようと思ってる」 無謀だよなぁと頭を掻き起き上がると、何も身に纏っていない生まれたままの姿で緑を見下ろす。 「服、着てくださいよ。あと子どもがいるので再就職は難しいと思います」
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