第1章

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彼氏は欲しいけどさ、いい人見つかんないんだよね。 そんなことをいうと、友達は異口同音に、なーに、贅沢なこと言ってるの、なんて言うんだけど。 童貞さん!彼女が欲しければ、せいぜい私に選ばれる人になって見なさい! そう言えば、私の好みってなんだっけ? 頭がいい?かっこいい?真面目? 理想なんて選ばない。 好きになった人が好きな人で、タイプの人なんだって。 総合的に、私が惚れた男が、私の好きな人であり、理想の彼氏なんじゃないのかな、うん。 ーーーーーーーーー 私は、駅前のマンションに住んでる。 正直、田舎なんだから、縦に長い建物を立てなくたって、土地は有り余ってると思うんだけどな。 でも、おかげで、空から田んぼは見渡せるし、まぁ、これはこれでありかな、なんて思う。 でも、一軒家なら、隣や上下の人の迷惑なんて考えないで、自分の部屋で音楽かけたり、歌ったり、ギター弾いたりできるのにね。 学校帰り、駅前のコンビニでお菓子を買った。 すると、改札から出てくる男の人。 別に、男の人が改札から出てくるなんて、珍しいことじゃないし、大体、田舎といえど、ここはちょっとしたターミナル駅みたいな感じになってるから、別にスーツケース持ってる男の人なんて、よく見る。 なんだけど… 好きになったのかもしれない。それが、例え、あんな彼、でも…
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