浮かび上がった一つの疑問

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こうして二つ目のお願いも夫の優しさと懐の深さによって 目途が付いた私には次に開く扉が待ち受けていた。 そう、直也さんの会社に工面したお金を持っていくことである。 予定では、直也さんのお兄さんも 一緒に行くことになっている手筈である。 まだきちんと確かめてはいないけれど、 確か今日子はそう言ってた。 ここ数日、なんだかんだと時間が過ぎて行った。 考えなければならないことがあると 時間って本当に経つのが早いんだなぁって思う。 それは足りないくらいだ。 ただ、そんな気忙しさの中で、 つい忘れてしまいそうになっていたけど、 そこに私と夫は一つの疑問を抱いていたことを思い出した。
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