突然の捧げ物

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「あぁ…。今日なら空いてます。」 残念ですが…。 「じゃ、終わったら、声かけて?」 「…わかりました。」 社内では、一本結びにメガネ、化粧も控えめにして、地味子というあだ名は不本意だけど、わざと地味目にしているのも事実。 もちろん、デートのときは、髪だって巻くし、メガネもとるし。 いわゆる使い分けをしてるということ。 地味子と呼ぶ牧田は、まんまと、見かけに騙されてるといってもいいわけで。 ある意味、素直。 悪くいえば、単純なやつだ。 牧田と飲みに行くなんて、入社以来初めてだ。 さっさと終わらせて、楽しみにしていたドラマを見なきゃいけないし。 そう思って、また、仕事に取りかかった。
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