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彼の指が、素肌をなぞるその瞬間、頭の中が真っ白になって、身体中が熱くなっていく。
「…皐月っ…」
耳元に熱い息がかかり、わざといやらしい音をたてて、耳を舐め回す舌先。
「あ……ん…」
甘美に酔いしれるその瞬間。
愛されてるという錯覚。
夢中になる行為にどんどん大胆になっていく。
身体が繋がっていくこの情事は、常識を逸脱して、見たこともない世界へと繋がっていく。
愛されてるという確証は、これだけではわからない。
信じるということが、どれほど難しいのか。
でも、少しでも目に見える真実が欲しくて、今日も彼に抱かれる。
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