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「あつっ…!」
「外が寒い分、これぐらいがちょうどいいんだよ。」
足を踏み入れた途端、牧田の腿の上に座らせられるような格好になって、後ろからギュッと腕が回ってきた。
牧田の絡みつく腕の中に体重を任せながら、ふと、空を見上げると、無数の輝く星たち。
吐いた息が白いのか、それとも湯気なのか、周りを纏う白い靄の中にいると、異世界に鎮座しているような不思議な気分になる。
牧田の肩にそっと頭をのせると、牧田の頬があたしの頬にくっついた。
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