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なぜだか玄関チャイムが鳴って、鍵を開ける音。
慌てて玄関へかけつければ、紘人だった。
「おかえりなさい」
「ただいま」
たったそれだけのやり取りなのに急に恥ずかしくなった。
「どうした?」
「え? あ・・・
なんだか恥ずかしいね」
「プッ・・・じゃあ、おかえりのキスしてよ」
なんて、ちょん人差し指で私の唇に触れた。
「無理」
「なんで?」
「とにかく無理です」
「ちぇ~」
不貞腐れつつも嬉しそうな紘人。
でも、すごく疲れた顔をしていた。
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