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リューイチの黒い体は、闇に溶けて、四季の視界から見えなくなる。
四季は慌ててドアを開け、自分も雪の降る外に飛び出した。
すると、今さっき四季の車を追い越したワンボックスカーのブレーキランプが、赤く光った。
「ギャーッ!」
暗闇の中で、リューイチの恐ろしい声が響き、
そして、四季の目の前から、大きな車が、忽然と姿を消したのだ。
――。
何が起こったのかわからない。
だが、車がいきなり姿を消すだなんてありえない。
慌てて雪に足を取られながら、その辺りまで走っていけば……、
大きなワンボックスカーが、そのままの姿勢で、ぽっかりと田んぼの真ん中に落っこちていた。
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