序章

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ここは、妖精の里 十数年前、魔王ミルドラースを滅した勇者が訪れた事もある、外界から遮断された世界 そこで、私は生まれた 魔王ミルドラースが倒されて数日、遮断されたはずのこの世界に一人の魔族が紛れ込んだ その名は「リオ」 魔族「ライオネック」の一人であり、魔王を凌ぐ程の実力を備えているとも言われた、彼らの間では伝説とまで謳われた戦士 彼は酷く傷ついた身体で妖精の里に紛れ込んだ 彼を献身的に介護した妖精 名は「ティニア」 妖精の里で最も癒しの術に長け、多数の生物の命を救った女性 二人は恋に落ちた 本来決して交わることの無い、二つの種族 二人の間に私は生まれた 私は幸せだった 強く、優しい父 いつも深い愛を与えてくれる母 私は、とても幸せだった
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