第五話  夏の終わりに

18/24
前へ
/24ページ
次へ
純は晃司に逢えた事がよっぽど嬉しかったのか、早くに酔っ払って寝てしまっていた。 みらいも寝てしまったので、アキは帰ることに。 『百合子さん、そろそろ帰ります。 今日はありがとうございました』 ソファーで寝ているみらいを抱き上げようとした時。 「アキちゃん、俺が送ってくよ」 晃司はそう言って、みらいを抱き上げた。 『晃司さん、家は近くなので大丈夫です』 と言ったのだが、晃司はさっさと家を出て行った。 この時の晃司を見て、百合子は嫌な予感がした。 アキは慌てて晃司を追いかける。 「アキちゃん、百合子さんとこのアパートで暮らしてるんだよな。 あのアパート、俺が昔住んでたアパートなんだ」
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加