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そう言った時の晃司の顔は、少し哀愁を見せていた。
そして、晃司は呟く様に話始めた。
「俺は、この街で生まれて、この街で育ったんだ。
俺はこの街が大好きで、ずっとここで暮らせると思ってた…。
でも、俺の高校を卒業を機に、親が離婚しちまって、おやじはこの街に残って、俺はお袋と一緒にこの街を出た。
この街を出てから、俺はずっとこの街に戻りたいって思って来た。
また、この街で暮らしたいって、ずっと思ってたんだ」
晃司がこの街を愛する想いが、ひしひしと伝わって来る…。
『だから、あの店を始めて、純くんに任せたんですね。
また、この街に戻って来るために…』
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