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今年も暑かった夏が終わろうとしていた。
この夏の終わりに、アキと桜田を悩ます出会いと再会が待っていた事に、二人はまだ気づくはずもなかった…。
残暑が厳しいこの日、外の気温は三十度近かった。
みらいの保育園が休みの日曜日、午前中は部屋の中で暑さに伸びていたアキとみらい。
夕方、少し涼しくなってから、二人は散歩がてらに海へと向かった。
「ママ…、みらい暑いの嫌い…。
早く雪が降ってくれないかな…」
みらいは暑いのが苦手で、寒い冬が大好き。
と言うよりも、雪が大好きなのだ。
『みらいは暑いのダメだもんね。
もう少しすれば、涼しくなるよ。
みらいの大好きな雪も見れるから』
そんな話をしながら、二人は海に着いた。
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