第五話  夏の終わりに

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いきなりそう言われ、アキは何も言わなかった…。 今まで、誰も聞かなかった事を、晃司は意図も簡単に聞いてしまう…。 アキが部屋から出ると、晃司も部屋から出て来た。 『晃司さん、ありがとうございました』 アキがそう言った途端、晃司はアキを壁に押さえつけた。 『晃司さん!?』 「純の事、どう思ってんだ。 知ってるんだよな、純の気持ち。 まだ、みらいの父親を愛してるのか」 アキの目を真っ直ぐ見つめ、晃司が言った。 その晃司の目は、見つめていると吸い込まれそうになる…。 晃司の唇がゆっくり近づいて来るのを感じ、アキは手で塞いだ。 すると、晃司はアキを抱きしめた。
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