第五話  夏の終わりに

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『離して!晃司さん離して!』 アキが何度も言うが、晃司は離さない。 「アキ…、俺を助けてくれ…」 晃司は小さな声でそう言った…。 抱き寄せる力が弱まり、アキは晃司から離れた。 『晃司さん…』 アキは呆然と晃司を見つめた。 そして、晃司の唇がアキの唇に重なる…。 アキは拒む事が出来なかった…。 一度、離れた晃司の唇…。 二人はまた見つめ合い、アキは晃司のその瞳に吸い込まれるかの様に、晃司の唇にまた唇を重ねた…。 晃司はアキを抱きしめ、アキは晃司の身体に腕を回した。 何故だろう…、何故…、自分はこんな事をしているのだろうか…。 アキは分からなかった…。
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