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海に着いた途端にみらいは元気になり、砂浜を走り出した。
「ママー!水が冷たいよ」
海ではしゃぐみらいの姿に、アキは静かに微笑み、見つめていた。
みらいの笑顔を見るたびに、幸せを感じ、生まれて来てくれた事に感謝する。
この笑顔を守るためには、一体何をしたらいいのだろうか…。
いつもこんな事を考えてしまうのだ…。
「ママ、一緒に貝殻探そう」
『探そうか、貝殻』
二人はそう言って、貝殻探しを始めた。
真剣に貝殻を探すみらい…。
「この貝殻、ママにあげるね。
ママ、貝殻大好きだもんね」
子供ながらに、いつも母親のアキを気遣ってくれているみらい。
とても優しい子に育ってくれた。
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