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『みらい、いつもありがとう。
みらいは、ママにたくさんの貝殻をくれたよね。皆、ママの宝物だよ』
「宝物って、凄く好きってこと?」
三歳のみらいだからこその言葉だろう。
『そうだよ、凄く好きってことだよ』
「じゃ、みらいがママのこと、凄く好きってことと同じだね。ママはみらいの宝物」
『うん、貝殻もみらいも、ママの宝物』
こうして、親子二人のゆっくりとした時間は流れていく…。
穏やかで、優しい時間が…。
一時間ほど遊ぶと、みらいはアキに抱かれたまま眠ってしまった…。
アキはみらいを抱きしめながら、砂浜に腰を下ろし、夕日に染まる海を見つめていた。
夕日の中に浮かび上がるのは、かつての仲間達の顔…。
懐かしさが溢れ出した。
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