第五話  夏の終わりに

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『ゆい…、同じ日に入社したあの日、今でもハッキリ覚えてるよ。 ゆいはとびっきりの笑顔で、私に挨拶してくれたね。高梨ゆいです。宜しくお願いしますって。 あれから三年、ゆいは私を支えてくれた親友だった…。 結婚したんだよね…、お祝いしてあげられなくてごめんね…。 ゆい…、黙って姿を消したこと、許してね。 京田さん…、いつもふざけてる様に見えるけど、優しくて、正直な人…。 やる気を出さないだけで、仕事は凄く出来る人だったりするよね。 相変わらずジョーダン言って、皆を笑わせてるのかな…。 古田さん…、古田さん…』 古田の事を思い出した瞬間、後ろの方で声が聞こえた。
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