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「あんたは、この街の人じゃないんだな。
この街の人達は、どんな人達も温かく包み込んでくれるからな。
あんた、いい街に来たよ」
『はい、本当にそう思います』
二人は静かに微笑んでいた。
そして、男は立ち上がり、その場を去って行った。
アキは、夕日に消えていく男の後ろ姿を、ただじっと…、見つめていた。
数日後…、アキは百合子に頼まれ、純の店まで行った。
『純くん、お疲れ様。
百合子さんに頼まれて、これ持って来たんだけど』
アキはそう言って、百合子から預かった封筒を純に渡した。
「アキが届けてくれたのか。サンキュー」
純は封筒を開け、中身を見ていた。
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