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「おい、純、この服の配置なんだけどよ」
店の奥から、男の声がした。
アキはその声の方に目をやる。
奥から男が歩いてくる姿が見えた。
「えっ、あっ、ちょっと待って」
純がそう言った途端、アキの目の前に男の姿が映った。
『あっ!』
「あっ!」
アキと男は同時に声をあげた。
その二人の姿に、純は一瞬固まっていた。
「この間はどうも」
男はアキにそう言って、軽く頭を下げた。
『あっ…、いえ…』
アキも慌てて頭を下げた。
「えっ!何っ!二人は知り合い!?」
純は二人の態度を見て、酷く驚いていた。
「もしかして、アキちゃん?」
男に聞かれ、アキは不思議そうな顔で”はい”と答えた。
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