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「おう、瞬。もう、来てる?」
「んーん。あと10分くらいって、
2・3分前に電話あったよー」
「んじゃ、もう来るか」
やって来たのは、
可愛らしい顔をした、人懐こい男。
小坂の友人らしいが、
年は少し下ぐらいだろうか。
胸焼けするくらいの笑顔を振り撒く、
この店のシェフのようだった。
「いらっしゃいませ。
個室をご用意しておりますので、
こちらにどうぞ」
優雅だが少々強引な誘導で、
智樹は奥の個室に案内された。
接待と聞いていたが随分と洒落た店だ。
相手の顔を思い浮かべ、
少々イメージが違うと首を傾げた時。
「待たせたな」
「そうでもないっすよ。
5分くらいかな」
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