7

5/25
83人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
「おう、瞬。もう、来てる?」 「んーん。あと10分くらいって、  2・3分前に電話あったよー」 「んじゃ、もう来るか」 やって来たのは、 可愛らしい顔をした、人懐こい男。 小坂の友人らしいが、 年は少し下ぐらいだろうか。 胸焼けするくらいの笑顔を振り撒く、 この店のシェフのようだった。 「いらっしゃいませ。  個室をご用意しておりますので、  こちらにどうぞ」 優雅だが少々強引な誘導で、 智樹は奥の個室に案内された。 接待と聞いていたが随分と洒落た店だ。 相手の顔を思い浮かべ、 少々イメージが違うと首を傾げた時。 「待たせたな」 「そうでもないっすよ。  5分くらいかな」
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!