7.

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「ハル…。」 ルイスは肩を落として言う。 「俺はきみとの関係を、今でも理解出来ないでいる。 周囲の人間もそうだろう。 話した所で、みんな混乱するだけだ。」 ハルは言い返す言葉が見つからず、リビングのソファーに腰を下ろし、再びチョコレートに手を伸ばす。 その途端、ルイスが彼からボンボンを取り上げて言った。 「これ以上食うと、腹を壊すぞ。」 「イラついた時には、甘い物が欲しくなるんだよ。」 すると、ルイスがハルの隣に座り、彼を背中側から抱き締めた。 ハルは無言で抱かれていたが、暫くして、ぽつりと漏らした。 「…きみはずるいよ。」 「そうだな…。」 ルイスは答え、ハルの髪にそっとキスした。 出来るなら、ハルはルイスの手を振り解き、部屋から出て行きたかった。 しかし、抗えない。 ルイスのこの態度は、一時しのぎの御機嫌取りなのだろうが、例えそうでも、ハルは彼の腕に抱かれていたかった。 ルイスはハルの心中を知ってか知らずか、彼の髪や頬に優しくキスした。
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