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ルイスは話しを変えようと、外から家の様子を眺めて言った。 「窓にはカーテンが有りませんが、夜もこのままなんですか?」 「いいえ。内側に電動式のブラインドがあるんです。 スイッチを押すと、上の隙間からシャッターが下りて窓を遮蔽します。」 家の全てのカーテンを閉めるのは、背骨の曲がったヒュートには重労働なのかもしれない。 …しかし、家政婦に頼めば済むことではないか? ルイスの胸の内の声が聞こえたように、ヒュートは苦笑して言った。 「家政婦や介助人は、夕食前に帰宅するので、後は全て自分でやらなければならないんです。 それでも、1人の時間は大切ですから。」 クリス・ヒュートの家を後にしたルイスとデレクは、走行中の車の中で互いに意見を言った。 「酔っ払いの目撃者が見たのは彼に間違いないだろうが、死体を運んだ証拠がない限り、彼は容疑者にさえならないな。」 デレクは言い、悔しそうに付け加えた。 「あのワンボックスカーを詳しく調べられたら、被害者の毛髪1本でも見つかったかもしれないってのに…。」
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