13.

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突然、隣で寝ていたハルが大きく息を吐き出した。 ルイスは、具合が悪くなったのかと思い、慌てて彼の顔を覗き込む。 すると、ハルが目を伏せたまま呟いた。 「…胸が苦しいんだ。」 「病院に行くか?」 ルイスが顔を強張らせて尋ねると、ハルは 「いいや。違うんだよ。」 と笑顔を見せて言った。 「息が出来ないくらい幸せなんだ。 きみに出会えて良かった。」 ルイスは、ハルの背中をそっと撫でる。 そして、込み上げる愛しさを胸に、彼の唇に優しくキスした。 …世の中には、希望もある。 ルイスは『ありがとう、ハル。』と心の中で呟いた。
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