様を付けてお呼びなさい。

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「傷口がない……!」 「そりゃ、そうでしょ?お嬢様に治してもらったんですから♪」 男にさっき傷付けられたハズの指先を見せられる。 さっきまで、血が出ていたのに、既に傷口が閉じている。 「ね?」 「サチェ、ルタ……?」 「そうです。サチェルタお嬢様に感謝してくださいね~」 「!?」 異様に、近い。 この男、近づきすぎる! 「……な、なんだよ?」 近い近い近い!! 「サチェルタお嬢様を呼んできますので、上着はきててくださいね☆」 耳に唇が触れるかと思うほどに近づき、男は囁き出ていった。 「……ッ///!……近いっつーの!」 .
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