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それからはもう、オカルトにハマっていった。
羽がはえたり、足が速くなったり。体を変化できるのなら、目だって変えられるのでは?
ミーアは休み時間は本を読み、放課後は人目のないところに行っては、魔法陣を書いたり、呪文を言ったり
本の真似事をした。
例えそれが、偽りだとしても、それはミーアの心にゆとりを持たせた
「……魔法で、目の色を変えるの!皆が、嫌っているこの目を!そしたら、ウチは幸せになれるよね!」
くすくす。
「バカなんじゃない?」
なんて。見つかるまでは。
今まで好奇の目で見ていた奴等が、気味悪がって避けるだけで済むでしょうか?
いいえ。気味悪がって避け、または近づき愚弄し、手を出して
ミーアの悪夢はさらに悪化していったのである。
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