吸血鬼の過去と光

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「次からが、真相じゃ」 保護された少年は、病院で目を覚ました。目を覚ました少年は、事件の事を覚えていなかった。 心を壊さないための、防御反応なのか、少年は記憶喪失になっていた。 きれいサッパリに、事件の事だけが抜け落ちていた。 あと、少年の性格に変化が起きた。今までは積極的で、色んな人とすぐ仲良くなれる性格だったが 今の少年は、真逆。消極的、極度の人見知り。精神科に分析してもらったらこう言われたそうだ 「事件の事が、心に負担をかけた。彼にとっては、とてつもないトラウマになった。そのトラウマが、対人恐怖を与え、今のような人見知りになった。 そして、防御反応として事件の記憶と共にその時の人格を、心の何処かに封印し、忘れ去った」と 「これ等を配慮して、事件の真相は表沙汰にならなかったのじゃ」 「……なんで、お前がしって……、ンンッ。」 「妾の弟が、治安警備隊にいるのでのぅ。きいたのだよ。」 .
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