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「お姉ちゃん、お父さん」
「かわいい子には旅をさせよ。か、ミーアの目で世界をみてくるがよい。箱庭から飛び出し、自分の視野の狭さを痛感してこい」
「お母さん……!皆、ありがとう!」
サータが扇子をひとふり。そこに切れ目が現れる。
「な、な。なんですか……、これは!え、こんなに簡単にゲートって、ひらけるものなんでしゅか!?」
切れ目の向こうから、声がする
「違法ではあるがな。クククッ」
「ちょ、サータ」
なに、やらかしてんだ。という表情の、センリ
「姉さん?」
「その声は、十夜ですね!心配しましたよ!はやく、帰ってきてください。」
「妾の娘が迷惑をかけた。そして、これからも迷惑をかけるぞ、咲夜。よいか?」
「勿論です!はやく、十夜の契約者に会いたいです。1日で十夜と仲良くなれたなんて、珍しいです」
「ミーアを宜しく頼む。」
「任せてください」
咲夜の明るい声が響く
「長時間は開けていられない、バレるからな。今度はちゃんとしたゲートから帰っておいで」
センリはミーアの頭を撫でる。
「行ってらっしゃい」
「あちらの家に迷惑を掛けるではないぞ?たまには、電話をよこすのだ。よいな?」
「うん。行ってくる!ありがとう!」
ミーアは十夜と共に、ゲートを潜った。
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