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「えぇ、視ないようにはしてるんですけど、視えちゃうのです……。」
お粥を作りながら、ポツリとユーニは呟いた。
「……でも、ミーアが自分から言って来るまでは、私は何も出来ない。助けるだけなら簡単ですもの」
ぐつぐつ。
火にかけている鍋が、音を立てている。
(……それに、私だって。ミーアの気持ちがわからないワケでは無いのです。同じ、オッドアイを持つものとして。)
ミーアとユーニ。二人は、遺伝なのか、目の色が片々のオッドアイである
気にしない者もいれば、逆に気味悪がって避ける者もいる
いつの世も、人の価値観に振り回されるのである。
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