悪夢からの目覚め

5/5
前へ
/45ページ
次へ
「えぇ、視ないようにはしてるんですけど、視えちゃうのです……。」 お粥を作りながら、ポツリとユーニは呟いた。 「……でも、ミーアが自分から言って来るまでは、私は何も出来ない。助けるだけなら簡単ですもの」 ぐつぐつ。 火にかけている鍋が、音を立てている。 (……それに、私だって。ミーアの気持ちがわからないワケでは無いのです。同じ、オッドアイを持つものとして。) ミーアとユーニ。二人は、遺伝なのか、目の色が片々のオッドアイである 気にしない者もいれば、逆に気味悪がって避ける者もいる いつの世も、人の価値観に振り回されるのである。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加